こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。
子ども達の普段の生活の中で遊びや制作などやっている途中で飽きてしまいやめてしまう事はありませんか?
大人が一緒になって子ども達と何かをやろうとしても途中で飽きてしまって最後までできなかったり、最初は集中していてもすぐに集中力が切れて違う事を始めてしまったりなんてことを経験している方も多いのではないでしょうか?
子ども達は成長とともに集中できる時間も伸びていきますが、最初は長い時間集中している事ができません。
そんな子ども達の集中力をどうやって維持すればいいのかについて、今回はまとめていきたいと思います。
目次
- 1.子どもの目標はスモールステップ・目標まで遠すぎると途中で飽きる
- 2.子どもの目標はスモールステップ・子どもの目標は小さく設定
- 3.子どもの目標はスモールステップ・目標の設定は子ども目線
- 4.子どもの目標はスモールステップ・まとめ
子どもの目標はスモールステップ・目標まで遠すぎると途中で飽きる
まず初めに子ども達の集中力は成長や経験とともに少しずつ伸びていきます。
ここで大切なのが子ども、特に未就学児の年齢の子ども達は年齢+1分程度しか集中が続かないということです。
しかもこれは続いたとしての時間なので、場合によってはすぐに集中が切れてしまう事もあります。
大人はこのような状況を見て「この子は集中力が無い」なんて言ってしまったりします。
ですが子どもは自分で集中しようとして集中できるものではありません。
子どもが集中できないというのは見方を変えると大人がうまく子どもの集中力を引き出してあげられていないという事でもあります。
大人の関わり方、サポートの仕方次第で子どもの集中していられる時間が変わってくるという事なんです。
子どもの目標はスモールステップ・子どもの目標は小さく設定
では次に子どもの集中を伸ばすために具体的に大人はどんな働きかけ方をすればいいのかまとめていきましょう。
子どもの集中力が切れてしまう要因の一つに目標や目的までの道のりが長くて子どもが途中で飽きてしまう事があげられます。
つまりやっていて楽しさや達成感を感じることができないために、やり続けるモチベーションを維持できなくなってしまうのです。
ですが逆を言えばやっていて楽しさや達成感を感じる事ができれば子どもの集中力は持続させることができるという事でもあります。
つまり大人が考えるべきは、子どもが楽しさや達成感を感じられるようにするにはどうすればいいかということです。
そこで方法の一つとなるのが、目標を小さく小分けにして進めていくやり方です。
具体的にどうするのか、子どもが制作をするのを例にしてみましょう。
例:目標を小さく小分けにするとは
まず大きな目標、または最終目標を決めます。
・制作物を完成させる
次に大きな目標を達成するための手順を決めます。
・画用紙を切る
↓
・画用紙を糊付けする
↓
・模様を描く
↓
・土台となる型紙に張り付ける
↓
・画用紙の周りを飾る
↓
・完成
この手順としてあげている事がそのまま目標の小分けになります。
つまり大きな目標を達成するために、小さな目標を積み重ねていき最終的に大きな目標までたどり着けるように導いてあげるのが大人の役割となるのです。
また子どもの様子を見ながらこれでも難しいようなら、さらに細かく目標を設定することもあります。
この細かく設定した目標こそがスモールステップと言われるものなのです。
このスモールステップを設定しできる毎に褒めてあげたりする事で子どもはスモールステップを達成するたびに達成感を感じられますし、もしそれ以上集中力が続かない様子ならそこで制作を中止にしたり、別の目標に切り替えるなどの対応もとる事ができるのです。
子どもの目標はスモールステップ・目標の設定は子ども目線
さてここまでスモールステップについて説明をさせていただきましたが、最後に一番重要な事をお伝えしておこうと思います。
それは大きな目標も小さな目標もあくまで子どもの目線から考える事が大切だという事です。
スモールステップで小さな目標を設定してみたはいいけれど子どもがすぐに飽きてしまう、なんて場合は目標の設定の考え方が間違ってしまっているかもしれません。
スモールステップはあくまでも子どもが主体となるための方法です。
それには子どもが楽しむ事と達成感を味わえる事がとても重要なのです。
そこに大人のこうなってほしい、これができるようになってほしいといった子どもへの期待や願望を押し付けてしまうと子どもが楽しめなかったり、目標が難しすぎて理解できないなどの問題が生じ、結局は飽きてしまう事に繋がります。
目標を設定する時は「子どもが楽しめるのか」「子どもにとって難しすぎないか」を常に考えて設定しましょう。
目安としては子どもが興味を持っている物や最近できるようになったこと、そこからほんの少しだけ難しいぐらいを目安に考えていきましょう。
考える時は大人の目線は捨てて、子どもの目線で考える事が大切です。
子どもの目標はスモールステップ・まとめ
今回は子どもの集中力を保つ方法の一つとしてスモールステップを紹介いたしました。
子どもにとって長時間集中し続ける事は基本的にできません。
できない事をやらせようとするのではなく、できない事を踏まえた上でどうするのか考えていくことが重要です。
今回のスモールステップは目標を小さく設定する事で集中力が低下する前に次々と新しい事を展開しその都度子どもの集中力を高めてを繰り返すことで子どもの集中力を長く保とうとする方法です。
そしてこの方法は大人のサポートが大切になってきます。
この方法を試してみる時はしっかりと考えてから試してみましょう。
その上で、遊びや制作以外にも勉強や習い事などでも同じように試してみるのもいいかもしれませんね。