こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。
皆さん、お子さんの気持ちをどれだけ気付いてあげられていますか?
子どもが自分から気持ちを言葉にしてくれれば大人もすぐに気付いてあげられると思います。
しかし、子どもはまだまだ言葉の発達が十分ではなかったり、子ども自身も自分の気持ちがわからずモヤモヤしてしまう事が多々あります。
今回はそんな子どもの言葉にできない気持ちについてまとめてみました。
目次
言葉にできない気持ち・言葉にできない気持ちってなに?
まず言葉にできない気持ちについて考えてみましょう。
言葉にできない気持ちとは子どもの発達において、まだうまく発語できない時期に自分の気持ちを表せなかったり、成長しても自分が今どんな気持ちなのかを
表す言葉をまだ知らなくてモヤモヤしてしまう状況についてよく「言葉にできない気持ち」という言葉を使っています。
つまり子どもは自分の気持ちを表したいのに上手く表せない状態です。
このような状況だと子どもは自分の気持ちが大人や友達にうまく伝わらなくてイライラしたり、自分の気持ちに気付いてほしくて過剰な行動をしてしまいます。
例としては、イタズラややってはいけないと注意したことをわざとやるなんてことがあります。
実はこの時子どもは注意されたことをやってはいけないという事をちゃんと理解しています。
理解していてそれでもやってしまうほど自分の中のモヤモヤした気持ちを抑えられなかったり、自分の気持ちに気付いほしくてやってしまっている事があるのです。
つまり言葉にできない気持ちとは子ども自身も言葉にして表したくても表せないため込んでしまっている気持ちの事なのです。
言葉にできない気持ち・子どもの気持ちに気付いてる?
先程、子どもが言葉にして表したくても表せない気持ちと言いましたが、言葉にできないとは言っても実は子どもは様々な方法で自分の気持ちを表そうとしています。
それはちょっとした仕草だったり、普段とは少し違った行動だったり、言葉と行動の食い違いだったり、後からよくよく考えてみるとそういえばと気付けるような事なのです。
しかし、普段の生活に追われてしまっているとそんな子どもからのサインに気付かず、結果子どもはモヤモヤを抱え、押さえきれなくなると爆発してしまいます。
子どものサインを見逃さず、早めに気付いてあげられれば子どももモヤモヤした気持ちを抱え込まなくて良くなります。
また大人に伝えたい気持ちがあるのに上手く言葉にできず、結果気持ちとは真逆の言動になってしまう事もあります。
大人が注意したことをわざとやって怒られるのも、大人に自分を見てほしいというアピールの一つです。
そしてわかりやすい例の一つが赤ちゃん返り、自分もかまってほしい、以前の様に愛情を向けてほしいという気持ちの表れが赤ちゃん返りという行動で出てきているのです。
ですから、子どもが気持ちを言葉にするのを待つのではなく、大人が子どもに気付いてあげられるように意識しておきましょう。
言葉にできない気持ち・大人が気付いてあげよう
子どもの行動に対して大人はつい、なんでできないの!なんでそんなことするの!と子どもの行動を責めてしまいますが、子どもの行動を責める前にちゃんと子どもの言葉にできない気持ちに気付いてあげようという努力をすることが大切なんです。
ただ子どもの行動を責めるだけなら簡単です。
ですがそこに隠れた子どもが言葉で表せなかった、でも気付いてほしい気持ちに気付いてあげる事はとても難しいのです。
子どもが道路に飛び出してしまうのは目についた興味を引かれる物に近寄りもっとよく見てみたいという気持ち、友達が遊んでいるオモチャを取り上げてしまうのは友達が遊んでいる姿が楽しそうで自分も同じように遊んでみたいという気持ちなど、行動にはちゃんと理由があります。
しかしその行動は子ども自身の気持ちだけで行動しているので、大人や他人から見ると自分勝手に見えてしまったり、注意したことをわざとやっていると見えてしまう事もあります。
ですので子どもの行動に対して、なぜ?という疑問を常に持つ事が大切です。
子どもの行動が普段となんだか違うなと感じたら、何が違うのか、なんでそんな事をしたのか大人の目線だけではなくて子どもの目線で考えてみましょう。
そうして子どもの言葉にできない気持ちに気付いてあげられると子どものモヤモヤした気持ちを消化する助けになり、自分でもわからなかったことに気付いてくれた大人を信頼できる相手としてみてくれるようになります。
しかし大人が子どもの気持ちに気付いてあげられないままでいると子どもはモヤモヤした思いを抱えたまま、大人に叱られてさらにストレスを抱える事になり大人は信頼できないと感じてしまいます。
まずは子どもの行動には必ず理由があると意識して、なぜそんなことをしたのか、子どもの言葉では表せない気持ちを汲み取ってあげられるように意識しておきましょう。
言葉にできない気持ち・まとめ
いかがでしたでしょうか、子どもの気持ちというものは全てを言葉にして表しているというわけではありません。
最初は言葉にできない事の方が多く、またいくらお話が上手になったからといって子どもは物事全てを言葉で表すことはできません。
しかし大人が言葉にしてあげる事で子どもの中で気持ちと言葉が結びつき、次からは言葉にして表せるようになります。
ですから子どもの言葉にできない気持ちに気付いてあげるという事は子どもの成長にとってもとても大切なことなのです。
そして子どもが自分の気持ちを表すのを待つのではなく、大人が子どもの気持ちに気付いてあげるように意識しておきましょう。
子どもの行動をいつでもなんでだろうと考えてみる事も子どもの気持ちに気付きくきっかけになります。
そして子どもの言葉にできない気持ちに気付くには子どもの行動は気持ちの発露だと知っている事が大切になってきます。
大人への態度、言葉をそのまま受け取らず、子どもの言動に隠された本当の気持ちに気付いてあげられるといいですね。