こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。
皆さん、お子さんと話す時の言葉遣い意識していますか?
やめなさい!やダメ!など否定するような言葉を多く使ってしまっている事はありませんか?
実は否定する言葉を多く使ってしまっていると子どもの自己肯定感の成長に影響が出てしまう事があるんです。
今回は子どもと会話をする上で注意する事についてまとめていきたいと思います。
目次
- 1.子どもへの言葉遣い・否定する言葉ばかり使っていると
- 2.子どもへの言葉遣い・使ってはいけないわけではない
- 3.子どもへの言葉遣い・伝え方
- 4.子どもへの言葉遣い・伝える時の注意点
- 5.子どもへの言葉遣い・もう一つの問題
- 6.子どもへの言葉遣い・まとめ
子どもへの言葉遣い・否定する言葉ばかり使っていると
子どもが危険な事をしていたり、周りに迷惑をかけてしまうような行動をしている時にはやめなさい!やダメでしょ!など強めの口調で否定するようなことを言ってしまう事があります。
もちろんそうやって子どもや周囲の人がケガをしたり迷惑にならないように配慮する事は大切なことです。
しかし、いつもいつも子どもの行動を否定するような言葉でやめさせるようなことを繰り返していると次第に子どもは自分自身そのものを否定されているように感じてしまう事があります。
そうして自分自身を否定されているように感じてしまうと本来は成長するに従い育っていくはずの自己肯定感や物事に対する意欲などが育ちにくくなってしまったり、時には自分は不要な存在だと考えてしまう事があったり、大人に認められたいと必要以上に大人に従順になる、大人の気を引きたくて問題行動を繰り返すなど、様々な影響が出てきてしまう事があります。
またそこまでいかなくても自己肯定感が低い、物事を長く続けていられない、他人とのコミュニケーションを苦手になるまたは苦痛に感じてしまうなど、今後成長していく上での影響も出てきてしまう事があるのです。
子どもと最も多く接し、子どもが一番信頼している親だからこそ子どもへの言葉遣いには注意が必要なのです。
子どもへの言葉遣い・使ってはいけないわけではない
今回は否定するような言葉についてまとめていますが、否定するような言葉を使ってはいけないというわけでありません。
否定するような言葉というのは大体が強い言葉ですが、その強い否定の言葉が必要な時もあります。
ですので使わないというわけでなく、使い方を注意する必要があるといだけなのです。
子どもへの言葉遣い・伝え方
それでは具体的に子どもにはどうやって伝えていくのかという事ですが、否定するような言葉は絶対に使ってはいけないというわけではありません。
子どもや周囲に危険が差し迫っている様な状況ではダメ!ややめなさい!など強い言葉が必要な事もあります。
そのように必要な場合には戸惑うことなく使っても良いのです。
その一方で普段は否定する言葉を使う時は否定するだけで終わらせないようにしましょう。
叱る時にも言える事ですが、叱るだけ、否定するだけで終わらせてしまうと子どもは自分は親に認められていないのではないかと不安を募らせてしまう事があります。
子どもを叱ったり何かを注意する時は必ず褒める事や認めてあげる事とセットで行うようにしましょう。
また伝え方も抽象的な伝え方ではなく、転んでケガをすると痛いやぶつかるとケガをするから危ないよなど子どもにもわかりやすいように具体的で簡潔に伝えようにすると子どもも理解しやすくなります。
子どもへの言葉遣い・伝える時の注意点
必要な時は否定する言葉を使いましょうとは言いましたが、普段からあまり使いすぎていると子どもの自己肯定感や物事に対する意欲に影響があるかもとお伝えしました。
では普段はどうすればいいのかというと、前項の伝え方でも言いましたが否定する言葉を別の言い方に置き換えて伝えてみましょう。
否定の言葉を「○○すると△△になって□□だよ」というような言い方にするだけで子どもが否定されていると感じる事は少なくなります。
また失敗してしまったことに対しては出来た事、良かったことを褒めてから否定ではなく改善策を伝えるようにすると良いでしょう。
そして子どもの行動に対して大人の考えで決めつけず、子どもの気持ちも必ず聞く事が大切です。
子どもの気持ちも聞かず大人の考えで決めつけてしまうと、子どもは大人に自分が受け入れられていないと感じてしまう事があるのです。
伝える時は否定するのではなく結果がどうなってしまうか、なぜ注意しているかも伝えると良いでしょう。
子どもへの言葉遣い・もう一つの問題
さてでは次に親が普段から否定する言葉を使っていると生じる問題としてまた別の問題がある事をお伝えしたいと思います。
子どもが言葉遣いや行動などお手本とするのは一番信頼している親です。
親がしている行動、言葉遣いは子どもがそのままマネしてしまう可能性が高く、否定する言葉ばかり使っていれば子どもも否定する言葉ばかり使うようになってしまうのです。
そうするとどうなるかというと子どもの対人関係、つまり友達との関係に影響が出る可能性があります。
子どもは嫌なことは嫌だと大人よりも素直に表します。
否定する言葉ばかり使われて気分が良い子はいないでしょう。
自然と関わろうとはしなくなり他の子との間に距離ができてしまえば、子どものころに学ぶ他人との関わり方や対人関係についての事に影響が出てしまうでしょう。
また子どもに対してでなければどんな言葉遣いでも気にしないという考えもNGです。
子どもは大人、特に親の言葉遣いや行動など小さなことでも良く見てマネします。
親の普段の言動が子どもの言動を作ってくものだと意識しておいてください。
そういった意味でも否定する言葉を使う時には注意が必要なのです。
子どもへの言葉遣い・まとめ
ここまで子どもに対して否定する言葉がどのような影響があるのかまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
否定する言葉を使ってはいけないわけではありませんが、注意しておかないと子どもの成長や対人関係に影響が出てしまう事があります。
絶対に影響があるというわけではありませんが、コミュニケーションをとる上で言葉というのは一番多用し身近な物だからこそ意識しておくことが必要なのです。
また大人にそのつもりが無くても子どもがそう感じてしまう事もありますので、その事も意識しておきましょう。
とにかく緊急を要する時以外は否定する言葉を別の言い方に置き換えてみたり、褒めたり認めてあげる事とセットで使ってみるなどしてみましょう。
親や周りの大人から認められていると感じる事ができれば子どもの成長にプラスになるはずです。
今回の記事が少しでも皆様の子育てのお役に立てればと思います。