こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。
今回の記事は今まで保育士として子ども達に読んであげた絵本の中から皆様にオススメしたい絵本をご紹介したいと思います。
それでは今回、ご紹介したい絵本はこちらです。
「りんごかもしれない」
作: ヨシタケシンスケ
出版社: ブロンズ新社
定価: 1400円+税
絵本紹介
今回ご紹介する「りんごかもしれない」という絵本、じつは2013年の第6回MOE絵本屋さん大賞で1位になり、結構話題になりましたので知っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
作者のヨシタケシンスケさんはもともとイラストレーターをされていて、この絵本は絵本作家としてのデビュー作なんです。
この絵本では私たちが普段当然だと思っている事に、本当にそうなのかな?もしかして…という想像?妄想?をりんごを題材にして楽しむ絵本になっています。
この絵本は子どもだけではなく大人も一緒に楽しめるようになっていて、子どもと読みながら一緒に考えてみると絵本を読むだけではない楽しさが見つかり、妄想する楽しさが味わえます。
絵本を「読む」だけではなくその先の「考える」ことをとことん楽しめるのがこの絵本だと思います。
見どころ
ある日、男の子が学校から帰ってきてテーブルの上にあるリンゴを見つけて、これはほんとにリンゴなのだろうか?という疑問を持ってしまったことから始まります。
もしかしたらメカかもしれない!もしかしたら宇宙人の星なのかもしれない!もしかしたら兄弟がいるかもしれない!と、もしかしたらを積み重ねて想像がどんどん膨らんでいきます。
誰もが一度は考えたことがあるようなことから、誰も考えなさそうなことまでどんどん想像は膨らんでちょっと怖い様な事から、クスリと笑えること、ぜひそうであってほしいと願ってしまうようなことまでたくさんの想像が出てきます。
ヨシタケシンスケさんの絵柄で描かれる妄想大爆発の世界は不思議な雰囲気で眺めているだけでも楽しめる絵本です。
読んであげてみて
さてこの絵本、実際に子どもたちに読んであげたこともあります。
その時は3歳児クラスの子ども達に読んであげました。
私が「○○かもしれないんだってほんとかな?」なんて投げかけると子ども達からは「違うよ!○○だよ!」なんて答えが返ってきたり、「先生はこれがいいな」と言うと「僕はこっちがいい!」なんて教えくれたり、子どもと一緒にリンゴについて議論できた絵本でした。
ただ読んで聞かせるだけではなく、絵本を使った子どもとのコミュニケーションの取り方がとても面白く、子ども達に考える楽しさを伝えるにはとても良い絵本だと思いました。
また、子どもだけではなく大人が読んでも楽しい絵本です。
この絵本を読んでヨシタケシンスケさんのファンになりました。
さて今回は絵本の紹介でしたが、皆様が絵本を選ぶ時の参考に出していただければと思います。