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子どもの好き嫌い

こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。

今回は子どもの好き嫌いや苦手についてのお話です。

皆さん、お子さんの嫌いなものや苦手なものってなんでしょうか?

好き嫌いや苦手な物は色々あると思います。

それは食べ物だったり、運動だったり、勉強だったりお子さんによって様々だと思いますが、なんで好きになったり、嫌いになったり、苦手になったのか理由を知っていますか?

子どもの嫌いや苦手を改善しようとしてもしかしたら余計に嫌いにさせていませんか?

今回は子どもの嫌いや苦手の理由や改善する方法などについてまとめました。

 

目次

子どもの好き嫌い・理由は大きく2種類

まずはそもそも好き嫌いや苦手なものがどこで判断されているのかを考えてみましょう。

子どもでも大人でも好き嫌いや苦手になる理由はいくつかありますが、大まかに分けると2つに分けられると思います。

それが身体的な理由によるものと心理的な理由によるものです。

身体的理由というのはわかりやすく言うとアレルギーでしょうか。

他にも食べたら気持ち悪くなったり、お腹が痛くなるといったことも当てはまります。

嫌いではないのに身体が受け付けない状態です。

そして心理的というのはわかりやすいのはPTSD、いわゆるトラウマと言われるものがわかりやすいでしょう。

その他にはトラウマまではいかなくても以前の事を思い出して気分が悪くなったり、また笑われるたり嫌な思いをするかもしれないからと嫌な気持ちになる事もあります。

身体ではなく心が受け付けなくなってしまう状態です。

いま嫌いなもの、苦手なものの理由を大まかにこの2つに分けさせていただきましたが、身体的、心理的どちらも酷いものは命に係わってくることもあります。

ですので軽々しく改善できるとは言えません。

心配でしたらまずはお医者さんとご相談になっていただくのが一番だと思います。

その上で今回書かせていただくお話はアレルギーやPTSDなどではなく食べ物や運動の好き嫌い、苦手など、命の危機やお医者さんの診断などが関係してこない比較的軽度の嫌いや苦手を改善していくためのお話をさせていただこうかと思います。

 

子どもの好き嫌い・好き嫌いが出来るわけ

さてそれでは好き嫌いや苦手の理由として身体的理由と心理的理由をあげましたが、子ども達の様子を見て好き嫌いや苦手なものの理由を調べてみると「なんとなく」や「以前の嫌な思いをしたから」などが理由のほとんどでした。

つまりはっきりとした理由は無いけれど何となく嫌だから、以前嫌な思いをしたからまた同じことになるかもしれないから等、気持ち後ろ向きになってしまっていることが原因になっているのです。

簡単にすると「良い思い出が無い」ことが理由なのです。

そして良い思い出が無いから消極的になり、ますます良い思い出ができず、もっと遠のいてしまい、大人になった時には理由は無いけれど嫌い、苦手な物が出来上がってしまうのです。

そしてこの何となくの嫌いや苦手は子どものうちであるほど修正が容易で、大人になるほど修正しづらくなっていくのです。

 

子どもの好き嫌い・原因の把握

さて嫌いや苦手の原因について色々と書いてしまいましたので、一度まとめてみましょう。

嫌いや苦手の大きな理由

1つ目は身体的な理由、代表的な物はアレルギー

2つ目は心理的な理由、代表的な物はトラウマ

そして心理的理由はさらに2つの要因に分けられる

1つ目が内的要因、以前の結果から嫌な気持ちを感じた、食べたら不味かった等 = 食べることが嫌

2つ目は外的要因、以前の結果から周囲の反応から嫌な思いをした、やったら友達に笑われた等 = やる事は嫌じゃないが笑われるのは嫌

嫌いや苦手の理由をまとめましたが、今回のブログでは心理的理由の中でも軽度の状態のお話になります。

 

子どもの好き嫌い・改善のために

では嫌いや苦手の理由について書いたところで改善のために少し流れをまとめましょう。

まず子どもの嫌いな物や苦手な物があったら原因を把握しましょう。

原因が心理的な理由だったらそれが内と外、どちらの要因か把握しましょう。

原因が身体的な理由については今回の記事では想定しておりませんのでまずはお医者さんと相談してください。

把握の方法は子どもから直接話を聞く、子どものその時の行動を観察する、保育園等日中の様子を担任に聞くなどして原因を突き止めましょう。

そして原因が心理的なものの内まだ軽度のものだとしたら次は改善するための行動です。

 

子どもの好き嫌い・改善する方法

さて嫌いや苦手の理由が心理的なものでその中でも軽度のものの場合、以前の嫌な記憶が原因で嫌いになったり、苦手になっている事がほとんどだと思います。

そんな状態をどうやって改善していくのかと言えば、ズバリ楽しい記憶で上書きしてしまうという方法です。

子どもの記憶というものは大人程以前の事を覚えていられるわけではないので同じようなことがあると一番新しい時のことが頭に残ります。

ですので以前嫌な思いをしたとしても新しい記憶が楽しいものだった場合、その楽しいかった記憶に引っ張られて嫌な気持ちよりも楽しい気持ちが大きくなっている
のです。

そして次に同じことがあった場合、やりたくないという気持ちよりも楽しかったからもう一度やってみようという気持ちが大きくなり嫌がることなく取り組めるようになるのです。

ではどうやって子どもに楽しんでもらうかというと子どもが取り組むときに大人が楽しい雰囲気を演出してあげるのです。

つまり食べ物などは嫌いな物を食べる時は一緒に食事をして話しかけるなど食事そのものを楽しめるようにしてあげる。

さらに見本として大人がおいしそうに食べる様子を見せる。

少しでも食べられたらたくさん褒めてあげるようにしましょう。

運動など苦手なことを失敗して笑われたり嫌な思いをしたのなら、子どもと二人きりで公園などに出かけ無理のない範囲でやらせてみる。

失敗しても絶対に笑ったり怒ったりせず、良かったところをたくさん褒めて自信をつけてあげるようにしましょう。

そしてどれぐらいで改善できるかは子どもによって様々です。

子どもによっては何度も繰り返すこともあるので大人も無理のない範囲でやっていきましょう。

 

子どもの好き嫌い・注意点

ここで注意点ですが、嫌な思い出を楽しい思い出で上書きする方法は、逆に楽しかった思い出を嫌な思い出で上書きしてしまう可能性もある事を理解しておきましょう。

今までで来ていた事がちょっとした理由で嫌な思いをしたがために嫌いになってしまう事も良くあります。

子どもが嫌がっているときに無理矢理やらせたり、ちょっと失敗しただけで怒ったり、できるからと言ってもっと難しいことをやらせようとしたり、大人にとっては些細なことのつもりでも子どもには大きく影響してしまう事がありますので気を付けてください。

他にも子どもにやらせようとしている事を大人がやらなかったら子どももやりたいと思いません。

子どもは大人をマネします。

嫌いな物を食べさせたい時、子どもに「だってパパも食べてないじゃん」と言われて反論できますか?

ここで「パパは大人だからいいんだ」なんて返してしまうのは一番ダメな答え方です。

子どもは大人だから、子どもだからなんて言われても納得する事はありません。

むしろそんなことを言ってしまうと子どもからの信頼度は下がってしまう事でしょう。

そんな大人に食べなさいと言われても説得力はなく子どものやる気は引き出せません。

もし大人も嫌いな物、苦手な物だったのなら少しでも克服しようとする姿を見せる事が大事です。

 

子どもの好き嫌い・まとめ

さて色々と書いてきましたが、子どもの好き嫌いや苦手というのは多くの場合が以前の経験が良い記憶が無く、不味かったり、笑われて恥ずかしかったりした嫌な記憶のせいでまた同じ目に合うかもと避けるようになってしまう事が理由になってきます。

ですのでそれを楽しかったり嬉しい記憶で上書きして嫌いな物や苦手な物に対する気持ちを変えてしまおうというのが今回の方法です。

ですが子どもは一人ひとり違いますので必ずうまくいくとは限りません。

今回の方法は好き嫌いや苦手を改善するための方法の内の一つに過ぎないという事を踏まえて、色々と方法wお試してみてください。

今回の記事が少しでも皆様の子育てのお役に立てればと思います。

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