こんにちは、池袋東口託児所「つながり」、保育士の柚木です。
今回のテーマは子どもとの関わり方についてです。
子どもとの関わりというと一緒に遊んで、ご飯を食べてなどただ過ごしてるだけでいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、子どもと一緒に過ごす上で気を付ける事など大人が常識と思っている事とは違う事もあります。
そんな中で子どもとの関わり方がわからないといったことを聞くことがあります。
関わり方なんて簡単だよなんて思われるかもしれませんが、では子どもとの関わり方を説明してくださいなんていわれると、ん?と考えてしまうのではないでしょうか?
普段生活している中では子どもとの関わり方をしっかり意識しているなんて方の方が少ないと思います。
ですが、子どもとの関わり方は日常の中の事だけあって子どもの成長にとても影響を与えます。
そんな重要な子どもとの関わり方について今回まとめてみました。
目次
子どもとの関わり方の基本
まず初めに子どもとの関わり方について一番大切なのは子どもを主体として考えるという事です。
そのことを念頭に置いて基本的なことをおさらいしてみましょう。
普段何気なくしている事や理解しているつもりになっているけれど実は意外とわからなかったこともあるかもしれませんよ。
大人と子どもの違い
子どもとの関わる上でまずは基本的な事ですが、子どもは大人とは違います。
大人ができる事と比べて身体も心も未熟な子どもはできない事だらけです。
そんな子どもと一緒に過ごすのですから当然大人はわかってるよと思われるかもしれませんが、大人がこれぐらいなら簡単だろうなんて思っている事でも子どもにとってはとてつもなく難しい事だったなんてこともあり得るんです。
この時、その原因となってしまうのが大人の考えている事は大人の身体能力、精神面、考え方、常識などが基礎となって考えてしまっている事です。
あくまで大人の基準で考えているので子どもとの温度差が生じてしまうのです。
子どもがどんな状態か
関わり方を考えるなら当然ですが子どもの事を知っていなくてはなりません。
つまり、子どもが今身体能力がどれぐらい発達しているのか、心がどれだけ成長しているのか、何ができて、何ができないのか、今興味がある事は何か、一緒に遊びたいのか、一人で集中したいのか…これらを踏まえて子どもと関わらないといけません。
子どもとの関わり方がわからないと言っている方はここで子どもの都合を無視して自分の都合だけで子どもと関わろうとして、子どもに嫌がられてしまい結果子どもとの関わり方がわからないと考えてしまうのです。
とはいえ、子どもの状態全てを把握して関わるなんてのは大変なことです。
ですので少なくとも、子どもが今どんな遊びをしているのか、一緒に遊んでも大丈夫なのか一人で集中して遊びたいのか、一緒に関わって過ごすのに適している状況なのかを子どもの様子を良く見極めてから関わりましょう。
子どもは一人の人間
子どもは大人と同じ立派な一人の人間です。
確かにまだ小さく一人で生活することは難しく大人に頼らざるを得ません。
だからと言って子どもは大人の付属品でもなければ所有物でもありません。
どんなに小さくとも一人の立派な人間なのです。
それなのに子どもの都合を無視して関わろうとすれば当然子どもは嫌がります。
つい大人の都合を優先しがちになってしまいますが、ちゃんと子どもの都合を考えてあげましょう。
子どもとの関わり方で心がける事
子どもとの関わり方で心がける事は大人が何をしたいかではなく子どもが何をしたいかを考える事です。
子どもとの関わりはあくまでも子どもが中心です。
ですから考えなくてはいけないことは大人が子どもにこうなってほしいという希望を押し付けるのではなく、子どもの成長・発達、どんなことに興味を持っているかを踏まえてどんな関わり方をするか考えて関わるように心がけましょう。
また、大人が子どもと関わりたいと思っても子どもが別の事をしたかったり、自分一人で集中したいときに無理に関わろうとすると子どもに嫌がられ、子どもとの関わり方がわからないと思ってしまう要因にもなりますので、大人の都合だけでなく、子どもの都合も考えて関わるようにしましょう。
そして、関わる時は子どもと大人として関わるのではなく、同じ遊びを一緒に楽しむ仲間として関わるように心がけましょう。
子どもとの関わり方・具体的な例
子どもと関わる上で注意する例としていくつか具体例も挙げてみましょう。
○子どもの遊びを見て、もっといいやり方あると子どものやっている事を中断させて大人の言う通りのやり方でやらせようとする
○子どもは違う遊びに興味を持っているのに大人がこの遊びをさせたいと遊びを強要する
○子どもがまだできない事をできるようになってほしいからと練習させ、できないと怒りできるまで無理やりやらせる
このように子どもの気持ちを無視して大人の気持ちを押し付けてしまうと子どもは一緒に遊ぶことを嫌がるようになってしまいます。
結果、大人と関わる事を嫌がられて大人はどうやって関わって良いのかわからないとなってしまうのです。
子どもとの関わり方・まとめ
これまで子どもとの関わり方についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?
子どもとの関わり方という事で、大人の常識で考えない、大人は良かれと思ってやっている事が必ずしも子どもにとって良い事では無い、という事をお伝えしてきましたが、皆様のお子様との関わり方を見直してみていかがでしたか?
いくつか思い当たることがあったのではないかと思いますが、大人だって自分が好きなことをしているときに横から急に口を出されたり、自分がやりたいこととは違う事を強要されたりすれば嫌な気持ちになると思います。
子どもだって同じです。
むしろ子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできない分大人がちゃんと気持ちを汲み取ってあげなくてはいけません。
ですので子どもと関わる時は主役は子どもであって大人はあくまでもわき役なのだという事、子どもができる事や興味あることを踏まえて誘い掛けたりはしても大人の気持ちはあくまで選択肢の一つとして、大人が遊びを決めるのではなく子どもが遊びを決めるように意識しておきましょう。
そして子どもはできない事があるのは当たり前、大切なのはやろうとする気持ちです。
大人はあくまでも子どものやる気を出させてあげる裏方に徹する事で子どもとの関わり方も見えてくるのではないでしょうか。